2016年5月4日(水) Frode Gjerstad Trio Japan Tour 2016

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open17:30 / start 18:30
adv 3500yen / door 4000yen(each inc 1drink)

伝統的なジャズ・スタイルに早くから⺠族音楽の要素や国⺠性を反映した美的感を取り入れ、ECM等のレーベルを通じて極めて個性的な⾳楽を世界に向けて発信して来た北欧の小国ノルウェー。国民的サックス奏者であるヤン・ガルバレクの経歴を振り返ると、ファラオ・サンダーズやガトー・バルビエリらフリー・ジャズ系リード奏者の影響がむき出しのデビュー当時から、今⽇のガルバレクが奏でるイージー・リスニング・エスノ・ジャズに⾄るまで、絵に描いた様に明快な軌道が見える。それをそのままノルウェーのジャズの歴史と解釈する者は少なくないだろう。しかし70〜80年代を通して続いたガルバレクとその仲間たちの⽀配的な影響⼒の影で様々な⾳楽スタイルがうごめき、数多くの知られざる物語が展開していた。フローデ・イェシュタはその中でも特に重要な物語の主人公である。
1948年スタヴァンゲル市に⽣まれたイェシュタは根っからの前衛ジャズ・ミュージシャンである。元々はトランペット奏者として即興演奏に携わるようになったものの、アルバート・アイラーやエリック・ドルフィーに魅了されて21歳でサックスに転向。71年から数年の間ノルウェーよりもフリー・ジャズが盛んだったスウェーデンに滞在し、多くのミュージシャンと共演。75年にスタヴァンゲルに戻るや否や、同じく地元出⾝の鍵盤奏者アイヴィン・オネ・ペダーシェンと意気投合、即興演奏を様々な側面から探るべくデュオとして、更に他の演奏家も交えながら活動を続ける。
81年、イェシュタは SME(Spontaneous Music Ensemble)の創⽴メンバーとして知られるイギリス人ドラマー、ジョン・スティーヴンスと運命的な出会いを果たす。イェシュタ、ペダーシェン、スティーヴンスはトリオを結成し、これをDetailと命名。翌年ペダーシェンの退団と共に南ア出身のベーシスト、ジョニー・ディアニが参加。ディアニの没後(86年)はポール・ロジャーズ、続いてケント・カーターがベースを担当した。Detailは時にボビー・ブラッドフォード(tp)やビリー・バング(vln)を4⼈目のメンバーとして迎えながら94年にスティーヴンスが他界するまで活動を続けていた。
Detailの面々に加え、イェシュタはこれまでボラ・バーグマン(p)、ニック・スティーヴンス(b)、ルイ・モホロ(ds)、ポール・ラザーフォード(tb)、ペーター・ブロッツマン(s、cl)、ハミード・ドレイク(ds)、ウィリアム・パーカー(b)、エヴァン・パーカー(s)ケヴィン・ノートン(ds)、トニー・マーシュ(ds)、サビール・マッティーン(s)、ハン・ベニンク(ds)といった、正にインターナショナルな強者たちと共演したりグループを組んだりしている。
また、イェシュタはノルウェーの若手にもアヴァンギャルド・ジャズの魅力を伝えるべく、90年代初頭スタヴェンゲルにてCirculasione Totale Orchestraを結成。フリー・ジャズ界有数のこのビッグ・バンドは当初から積極的に電気楽器やロック・リズム、エレクトロニクス、ノイズ等を要素として取り⼊入れ、定期的にではあるが現在も意欲に満ちた活動を続けている。この実験的なグループの初代メンバーには期待の新鋭ポール・ニルセン・ラヴもいた。
Circulasione Totale Orchestraと平行して、より⾝軽な編成を実現するべくイェシュタはオーケストラの心臓部であるニルセン・ラヴ(ds)、オイヴィン・ストレスン(b)と共にFrode Gjerstad Trioを結成、国際的な活動をスタート。2011年にベーシストがストレスンから若手の逸材ヨン・ルーネ・ストレムにバトンタッチしたことにより、今回来⽇するのはますますパワーアップした新⽣フローデ・イェシュタ・トリオである。
(Mark E. Rappaport)

LIVE:
Frode Gjerstad Trio
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are
Frode Gjerstad(altosax and clarinets)
Øyvind Storesund(acoustic bass)
Paal Nilssen-Love(drums)

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